「青空文庫収録ファイルの取り扱い規準」改定の提案


2006年11月5日
青空文庫呼びかけ人


これまでの「青空文庫収録ファイルの取り扱い規準」は、著作権の切れた作品を、複製、再配布する条件として、ファイル作成に関わる情報を削除しないことを求めています。
また、作業履歴の明記を、底本を変更しての字句の修正や、用字用語の書き換えの条件としています。

けれど、これらを条件として求める法的根拠は、ありません。
また、青空文庫の成果物を、より広く活用してもらおうとする「取り扱い規準」作成の意図に照らしても、この規定は妥当とは思えません。

そこで、ファイルの出自を示す上では有用と思われるこれらの情報の記載を、「青空文庫からのお願い」と位置づけ直し、「取り扱い規準」を以下のように改定することを提案します。

意見や疑問があれば、名前のない掲示板にたてた、「「ファイルの取り扱い規準」改定について」のスレッドに、「返信」として書き込んでください。


削除する部分を、の消し線で示します。
追加する部分を、青字で示します。

青空文庫収録ファイルの取り扱い規準


青空文庫呼びかけ人
1999年8月1日 作成
2006年MM月DD日 改定

人の思いや考えに、より多くの人が、より自由にふれられるようにと願って、青空文庫を開きました。
たくさんの方の無償の働きを得て、収録作品がふえ、利用者も増加しています。文庫の成長につれて、さまざまな読み方や使い方を工夫したいという希望も、寄せられるようになりました。
収録作品に対して、何ができて何ができないのかをはっきり示せれば、広がり始めた輪は、さらに遠く及ぶだろう。そう考え、文庫に集う皆さんとの論議を経て、以下の通り、ファイルの取り扱い規準を定めます。

青空文庫の作品は、これに従って使ってください。

この規準では、ウェッブブラウザーで青空文庫、もしくはそのミラーサイトにアクセスした青空文庫のファイルを利用しようとする人を、「あなた」と呼びます。
「青空文庫側」とは、info@aozora.gr.jpで連絡の取れる呼びかけ人と、作品の電子化にたずさわった、入力者、校正者、ファイル作成者のすべてを指します。
「ファイル」とは、図書カードからリンクされている、個別の作品ファイルを意味します。テキストファイル版、XHTML版、HTML版、 エキスパンドブック版、.book版、PDF版など、すべての形式のものを含みます。

ファイルは、誤りを含んでいる可能性があります。
誤りに気付かれた際は、info@aozora.gr.jp宛にご連絡ください。確認、修正の後、ファイルを差し替えます。
ただし、ファイルを用いたことで何らかの被害があったとしても、青空文庫側は責めを負いません。

著作権の切れている作品

あなたは、ファイルをダウンロードでき開いて読むことができます。

ファイルには、作品名、著者名、翻訳者名、底本などに関する情報、入力者名、校正者名、ファイル作成者名、ファイルが公開された日付、修正された日付、「青空文庫作成ファイル:」以下の由来に関する注が記載されています。これらを削除しなければ、あなたはダウンロードしたファイル、有償であるか、無償であるかを問わず、複製し、再配布することができます。

複製、再配布に先立って、ファイルフォーマット形式を変換したり、ルビや外字、傍点などの注記形式を変更することも可能です。
さらに、どの底本に基づいたファイルにどのような変更を加えたかという作業履歴を明記すれば、著作権法第二十条第二項四に適合する範囲で、異なる底本に合わせて字句をあらためたり、著作権法第二十条第二項四に適合する範囲でのみ、旧かな、旧漢字を現代表記にあらためるといった、用字用語の書き換え、注記の削除などもできます。
【著作権法第二十条第二項四】:前三号に掲げるもののほか、著作物の性質並びにその利用の目的及び態様に照らしやむを得ないと認められる改変
これらのいずれを行うにあたっても、あなたは青空文庫側に対価を支払ったり、了解を求めたりする必要はありません。

ファイルには、作品名、著者名、翻訳者名、底本などに関する情報、入力者名、校正者名、ファイルが作成された日付、修正された日付、「青空文庫作成ファイル:」以下の由来に関する注などが記載されています。
複製、再配布にあたって、青空文庫側は、これらの情報が削除されないことを希望します。
底本や表記の変更に際しては、どの底本に基づいたファイルにどのような変更を加えたかという作業履歴が明記されることを期待します


著作権の切れていない作品

あなたは、ファイルをダウンロードでき開いて読むことができます。

ファイルは、著作権法第三十条に規定された私的使用の範囲内において、これを複製することができます。
【著作権法第三十条】:著作権の目的となつている著作物(以下この款において単に「著作物」という。)は、個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用すること(以下「私的使用」という。)を目的とする場合には、公衆の使用に供することを目的として設置されている自動複製機器(複製の機能を有し、これに関する装置の全部又は主要な部分が自動化されている機器をいう。)を用いて複製するときを除き、その使用する者が複製することができる。
私的使用の範囲を越える複製、再配布は、著作権者の許しがない限り、できません。

図書カード、作品ファイル、もしくは図書カードからリンクした作者にかかわるウェッブページに、著作権者による特別の許諾が明記されていれば、あなたはその範囲内で、複製と再配布を行うことができます。

翻訳された作品では、書いた人に加え、訳した人にも著作権が生じます。書いた人の権利が切れていても、訳した人の権利が生きていれば、その作品は「著作権の切れていない作品」に該当します。


これまでの「規準」。
新しい「規準」案。