注記追加案関連資料1

05.3.9
T. M.


http://attic.neophilia.co.jp/proposal/hokyo/ に、「追加検討要素」として上げているものに関して、以下、メモします。

【「追加検討要素」の補足】

1 太字の注記(ロクス・ソルスさんから、問い合わせのあった要素。)

検討課題:
 日本語組み版ではしばしば、強調したい文字には「太字のゴシック体」が使われる。
「太字の注記」追加案では、「ゴシック体」には言及せず、ただ「太字」として注記したいとしているが、良いか?

タグ処理:
 xhtml化にあたっては、boldという形状を表すものを用いるのではなく、論理的な強調を表す「strong」を用いる形でよいか?(これで、ほとんどのウェッブブラウザーで太字で表示される。)
 具体的には、「<strong class="BOLD">…</strong>」としておいて、ビュワー側には、この形のものを太字で表すようお願いしてはと思うが、良いか?

2 ブロックで地付き処理が行われている際の注記

検討課題:
 特にないように思うが、良いか?

タグ処理:
 当初から、スクリプトは対応済み。(この形で書いて、期待通りにタグ処理される。)

3 ブロックで地からの字上げ処理が行われている際の注記

検討課題:
 対をなす、天からの字下げのケースでは、[#ここから○字下げ]〜[#ここで字下げ終わり]のように書く。
 これに対応させて、[#ここから○字上げ]〜[#ここで字上げ終わり]と書いても良いかもしれない。

 ただ、「地から」をだめ押しで加えて、[#ここから地から○字上げ]と書いておいた方が、分かりやすいという要素はありそう。
 どちらがよいだろうか?

タグ処理:
 現在は、未対応。書き方を決め、スクリプトを対応させる。

4 一行だけ字下げ処理が行われている際の注記(土屋隆さんから、追加の要請があったもの。)

検討課題:
 対をなす、地からの字上げのケースでは、[#地から○字上げ]のように書く。
 これに対応させて、[#天から○字下げ]と書いては。
 もっとも簡潔にするなら、[#○字下げ]とする手もあるか?

タグ処理:
 現在は、[#この行○字下げ]と表現すると、期待の形にタグ処理される。
 ただこの形は、「字上げ」に関する注記表現との対称性を欠いているので、用いない方がいいように思う。

  [#天から○字下げ]、あるいは[#○字下げ]と書くことに決め、スクリプトを対応させては。

5 さまざまな書き方ができるケースでの選択

今回、2、3、4などの要素を追加すると、底本の同じ箇所に対して、さまざまな注記表現が可能になってくる。
そこで、表現に関する複数の選択肢の中で、優先順位を付けるための目安を示してはと考えた。

検討課題:
 このような方向付けで、良いか?

6 天地に空きを持たせたブロック(罫囲みされたパターンを含む)に対する注記(土屋隆さんから、追加の要請があったもの。)

検討課題:
[#ここから○字下げ、●字詰め、罫囲み]のように書くと、現在のxhtml作成スクリプトでは、字下げという要素のみがタグに変換される。
「●字詰め、罫囲み」という要素は、xhtmlでは消えてしまう。

「字詰め」は消えても良いかもしれないが、「罫囲み」という注記要素は、xhtmlにも残っていた方がいいと言うことであれば、以下のように書く手がある。

[#ここから○字下げ、●字詰め]
[#ここから罫囲み]

[#ここで罫囲み終わり]
[#ここで字下げ終わり]

タグ処理:
 字詰めは、タグ処理できない。
 tableタグを使って罫囲みすると、ページめくり型のビュワーが苦労しそうなので、罫囲みはタグ処理しないでおいて良いように思うのだが、良いか?

【xhtml版作成スクリプトの中味をご覧になった方のための補足】

xhtml作成の自動化が意識されるまでは、注記は、読む人に向かって書いていました。
人が理解できれば良いということから、表現を揃えようといった意識は、あまり働いてきませんでした。

xhtml版作成スクリプトは、当初、バラバラに書かれてきた注記表現に幅広く対応しようとする方向で、書かれました。
正規表現でキーワードをつかまえて、他の部分のばらつきは吸収できるようにスクリプトが書かれているのは、そのためです。

ただ、幅広く対応できるようにしておくと、予想しなかったものがマッチして、「不可解な現象」が起こってしまう可能性が高まります。
また、「指針を示し、チェック体制を整えて、表現を統一していくことも大切」という意識も加わって、注記表現を「揃える」方向を目指すようになりました。

スクリプトに散見される、「対応する表現の幅を狭める」修正の跡は、こうした考え方の変化をうつしています。

スクリプトの挙動には、原因を特定できていない問題が今も、いくつか残っています。
個人的には、スクリプトが対応する注記表現の幅をグンと狭める方向で、整理し直せば、「原因不明」のまま放置している問題のいくつかが、克服できるのではないかと思い、その意味でも、注記表現の穴を減らしていくことは、意味があるのではないかという気がしています。

スクリプトの大掃除といったものが、いつやれそうかと考えると、なかなか確とした見通しは持てないわけですが、それに向けた下準備は、やっておく意味があるように思います。


注記追加案